活動実績


    speaker:
  • 平田 裕之(エコアパートPTプロデューサー)
  • 小野 淳(㈱農天気 代表取締役農夫)
    • facilitator:
  • 宮奈 由貴子(東京の緑を守る将来会議 事務局次長)

  • 東京で緑を持ち続けるのは大変!土地所有者と活用者、両方それぞれからユニークな土地活用の事例を伺いながら、緑を残すための土地活用方法について考えました。

     

    ■「緑は残したい。でも○○」 の○○ってなに!?

    当日の参加者は、土地所有者と土地活用者(土地を持っていない人)が半々。皆さんに、 「緑は残したい。でも○○」 の○○を考えてもらいました。土地所有者からは、税金や相続に関する不安、維持管理の苦労が挙げられました。土地活用者からは、土地を借りることへの不安やビジネス化の困難さなどがあげられました。

     

    ■畑付きエコアパート speaker 平田氏

    平田氏は、土地所有者。

    足立区にある土地にはアパートが建っていて、老朽化する中でどうしていこうかお父さんから相談された時に「畑つきのエコアパートを作ろう!」と考え実行したそうです。相場の1.2倍の家賃でも、空室率が0.05%と人気物件になっています。各部屋の導線が一番集まる部分には、コミュニティスペースをつくり、住民のつながりを生んでいます。

     

    畑付きエコアパートがもつ付加価値に着目し、ビジネスに結び付けたことで、緑を残すことに成功した事例でした。

     

    ■ビジネス化するための新しい土地活用 speaker 小野氏

    小野氏は土地活用者(土地を持っていない人)。土地を借りてビジネスを行っています。小野さんの驚きのビジネスは、なんと税金が高い宅地での貸農園!売り上げベースで事業を考え、農園にさまざまな付加価値を付けることで宅地でも収益があがるビジネスモデルを考えるための農園プロジェクトを実施中です。

     

    小野氏は、法と現実のグレーゾーンに積極的に踏み込みながらも、後続の道を閉ざすことがないよう多くの方との相談のうえでビジネスを行い、新しいみどりの土地活用の仕組みを生み出しています。

    ■制度の壁を越える切り口を考えるべし!

    参加者との意見交換では、土地所有者、土地活用者の両方から活発に意見が出ました。 皆さん緑を残したいという気持ちはあるけど、税金やビジネス化の困難さから手放さざる終えなくなってしまうことを心配されていました。 そんななか、見えた答えが「切り口を変える」こと。 例えば、福祉政策とか、少子高齢化対策とか、温暖化対策とか、解決していかなければならない社会問題に、緑を組み込む方法。 解決策で頭を悩ませる行政に対して、こうすればいいという案を提案できれば、社会実験のような形で制度の壁を越えていけるかもしれない! そのためには、関係者の不利益にならないよう、 右を見て、左を見て、安全を確認してから黄色を進んでいきましょう!!