市民が選んだ「西東京市の木50選」

「西東京市の木50選」は、『西東京自然を見つめる会』が企画し、西東京市の協力を得て2011年に選定されました。西東京市内の公共施設・公園・学校・寺社内に植えられている樹木のうち、歴史的・文化的に価値が感じられ、将来にわたって市民に愛され末永く保存に値する木を市民から募集し、応募された180本の木の中から50本が選ばれました。

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■西東京自然を見つめる会

西東京自然を見つめる会は、「自然に親しみ、楽しみ、守ろう」をテーマに、西東京市を中心としたまち歩きや自然観察会、植物公園の維持管理などの活動を行っています。会の特徴は、特定のフィールドを持たないこと。特定のフィールドがないからこそ、様々な場所でツアーやイベントを開催し、多くの方々に身近な自然の大切さを伝えることができると考えています。

■自然だけでなく、地域を愛する心を育む

西東京の木50選を市民とともに歩く会西東京自然を見つめる会主催の「西東京の木50選を市民とともに歩く会」に参加してきました。 この日は、西東京市の木50選のうち、12本の木を訪ねました。西東京市役所田無庁舎に集合した参加者は40名。西東京自然を見つめる会代表、中村賢司氏のあいさつの後、3班に別れて出発です。

(左)西東京自然を見つめる会代表 中村賢司氏

ツアーの様子 50選に選ばれた木々は、どれも地元で愛されている名木ばかり。 写真は総持寺のケヤキ。1850年ごろに植えられたといわれている巨木です。50選に選ばれた木々には、写真のようなプレートが設置されています(一部の木を除く)。
プレートに記載された情報は、西東京市が作成した『みどりの散策マップ』にも記載され、まち歩きをする方々にとって楽しみの一つになっています。
総持寺
メンバーによる解説

ツアーでは、所々で西東京自然を見つめる会のメンバーによる解説が行われます。自然の話だけでなく、地域文化などについても話を聞くことができ、ツアーを通して西東京市に対する参加者の理解が深まっていくのを感じました。

この日は、田無神社のイチョウ、東大演習林のクスノキ、田無小学校のカシワなどを巡り、最後は田無駅北口広場のウコンザクラに到着。黄色がかった花が特徴的なウコンザクラを見ながら解散です。

田無駅北口広場 ウコンザクラ

西東京市の方だけではなく、東京都内各所から集まった参加者は、50選に選ばれた木々を見ることはもちろん、自然豊かな西東京市の散策をとても楽しんでいました。「近所に住んでいるのに、こんなにたくさん緑があるなんて知らなかった。まちを歩く楽しみが増えました!」「自然観察会にもぜひ参加したい!」と喜びの声も聞かれました。 今後、西東京市の木50選が、地域の方々に愛される存在になっていくことがとても楽しみです。

※『西東京自然を見つめる会』は2011、2012年度「緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。