「常に感動と遊びを忘れない」をモットーに活動中!

西東京の木50選を市民とともに歩く会

東大和市郷土博物館の裏手の階段を上ると、武蔵野の面影を色濃く残す里山、東大和市立狭山緑地へとつながります。狭山緑地は、東京都と埼玉県の県境に位置する狭山丘陵の南側にあり、約14.5haの面積を有しています。
ここで雑木林の保全を行う市民団体が『東大和市狭山緑地雑木林の会』です。

誕生のきっかけは市のボランティア募集

雑木林保全が始まったきっかけは、1996年に東大和市が行ったボランティア募集でした。 狭山緑地の雑木林を適切に維持管理し、市民の手で狭山緑地を後世に残していこうという東大和市の呼びかけに、40名ほどのボランティアが集まりました。 ボランティアは、雑木林管理の勉強会や萌芽更新作業などを行いましたが、市が主体となったボランティア活動は1年限りで終了。 そこで、継続的な維持管理を実行するため、ボランティアメンバーが中心となって『東大和市狭山緑地雑木林の会』が誕生しました。

■継続のポイントは「常に感動と遊びを忘れない」こと

ツアーの様子

東大和市狭山緑地雑木林の会の活動が始まって17年、設立当初から変わらない会のモットーは「常に感動と遊びを忘れない」ことです。 無理なく楽しく活動することが、長く続けていく秘訣とのこと。 このモットーのとおり、会長も副会長も、活動を心から楽しんでいらっしゃることがインタビュー中の会話からも十分伝わってきました! 会員は70名ほどで、新しいメンバーのほとんどが、既存メンバーの口コミで入ってくるそうです!

インタビューの様子(会長の深井氏[中央]と副会長の浅倉氏[左])

西東京の木50選を市民とともに歩く会

年4回発行する会報「雑木林夢通信」には、年間のスケジュールや活動実績がびっしり! 活動を楽しむだけでなく、しっかりと記録を残して公開していくことで、雑木林をよりよくしていきたいという会の想いが伝わります。

■手作りのぬくもりを感じる狭山緑地

西東京の木50選を市民とともに歩く会

狭山緑地に入ると、心地よい光が差し込む雑木林が広がっていました。 いたるところに、雑木林の会手作りの看板や柵などが設置され、人の手で大切に守られている場所であることを感じます。

西東京の木50選を市民とともに歩く会

狭山緑地は、竹林エリア、野鳥エリアなど20以上のエリアにゾーニングされ、雑木林の会はそれぞれのエリアに合った手入れの方法を実践しています。 こちらの竹でつくられた柵も会員の手作り!数十メートルにわたって設置されています。

取材中、犬の散歩をしに狭山緑地に来た方とお話ししました。 いつも整備されて気持ちの良い雑木林がとても気に入っていると嬉しそうに話してくれました。 地域の方々の手によって守られ、地域の方々の大切な場所になっている狭山緑地。ぜひ足を運んでみてください!

今後の活動紹介

東大和市狭山緑地雑木林の会は、原則として毎月第1土曜日、第2日曜日、第3土曜日、第4日曜日に活動しています。見学は随時受入れ中! 1月には炭焼き窯を使った炭焼き体験も出来ますのでお楽しみに!! お問合せはこちら:東大和市狭山緑地雑木林の会ブログ

※『東大和市狭山緑地雑木林の会』は2011~2013年度「緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。