調布市と市民が協働でつくる小さな樹林地

■市民協働で育まれる入間樹林地

XXX"京王線仙川駅から南方1.5㎞の場所に、国分寺崖線の一画に位置する入間樹林地(入間1丁目緑地)があります。 大きなシラカシの木に迎えられて散策路に入ると、約5,000㎡の樹林が広がり、暑い夏でも涼しさを感じられます。ここは、「調布市 緑と公園課」と『入間・樹林の会』が協働で管理している市有地です。
入間・樹林の会は、2000年からこの場所で活動しています。
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■楽しいボランティア活動の秘訣は「ゆるやかさ」

入間・樹林の会のメンバーは現在13名ほど。 活動日は毎月第3日曜日9:30~12:00。 気負わず、無理せず、皆さんゆるやか~に活動しています。 活動日には入間地域福祉センターに集合し、ミーティングと備品準備をして、樹林地へ向かいます。この日の参加メンバーは9名。 恒例の準備運動をして、いざ作業開始!樹林地に入ると、照度や土壌硬度などを測定して記録します。

今日のメイン作業は、民有地との境界地の草刈り!大人の背丈まで伸びた雑草をみんな夢中で刈ります。休憩中はお菓子を分け合ったり、花を見に行ったりと、とっても楽しそう!約2時間の作業で草刈り完了です。きれいになった場所を眺めて、皆さん満足気♪ 最後に樹林を歩いて次回の作業内容を決定してから、本日の作業終了!道具の手入れをして、簡単に振り返りをして解散しました。

■「雑木林ボランティア講座」で新メンバー獲得

今回の活動参加者9名のうち、新メンバーである3名は「雑木林ボランティア講座」をきっかけに活動に参加するようになったそうです。 雑木林ボランティア講座(旧称 雑木林塾)は、調布市が主催し、市民団体であるちょうふ環境市民会議が企画・運営を行っています。 雑木林に関する基礎知識を習得し、講座終了後に地域のボランティア活動に参加してもらうことを目的として開催され、毎回10名程度の受講生がいるそうです。この講座のおかげで、調布市内に色々な活動があることや、雑木林の楽しさを伝えることができ、地域活動への参加者を増やすツールになっているとのことでした。

■完成!手作り図鑑「入間樹林地の植物」

XXX"入間・樹林の会は、樹林地の植物の素晴らしさを伝えたという思いから、2014年3月に「入間樹林の植物」という会員の手作り植物図鑑を発行しました。入間樹林地に生育する大木40種、草本47種を掲載し、入間樹林地のどこで見られるかが詳細に書かれています。 入間樹林地への愛情と、それを伝えたいという作り手の想いが伝わる図鑑です。 入間樹林の会代表の安部氏は、「この図鑑が、子ども達の環境教育の教材や、樹林地に来る方の植物観察の友になれば嬉しい」と話してくれました。 図鑑を片手に入間樹林地に来る方々を見る日が楽しみです。

※『入間・樹林の会』は2011~2013年度「東京の緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。