桜の名所隅田公園にウェルカムガーデン誕生!
■江戸時代から続く桜を市民の手で守ろう!
隅田川沿いに位置する墨田区立隅田公園は、江戸時代から続く桜の名所です。園内には約700本の桜が植えられており、スカイツリーができてからは、観光名所としての魅力がますます高まっています。 この隅田公園の美しい桜を守るため、墨田区と協働して活動しているボランティア団体が『隅田公園さくらパートナーシップ』です。
この会は、「市民の手で桜を守り育てよう」という区の呼びかけで集まったメンバーにより、2006年に設立されました。月に一度の活動日には、市役所に集まってミーティングを行った後、おそろいのユニフォームを着て作業を始めます。この日は、参加した30名が2チームに分かれて生育調査と草取りを行いました。生育調査チームは、桜の葉の色や大きさ、芽の数、枝張り状況を詳細に記録します。
草取りチームは、桜の根元を保護するために作ったコスモス花壇の草取りを行いました。 2時間の作業であっという間に雑草がなくなりました! このようなボランティアのみなさんの地道な活動のお陰で、春には美しい桜を見ることができるんですね♪
■助成金で誕生した、隅田公園ウェルカムガーデン
桜の保全から始まった活動は、踏圧を防ぐための花壇管理などを行ううちに、隅田公園全体の緑化活動へと広がりました。 その一つが、2011年に始まったのが「公園入口緑化プロジェクト」です。 隅田公園の入口は、高架下に位置するため日当たりが悪く裸地になっていました。そこで、「東京の緑を守ろうプロジェクト助成」を活用して、3年間かけて花壇作りが行われたのです。
みんなに愛される花壇にするにはどうすればいいのか、メンバーは何度も話し合いを繰り返し、イメージ図を作りました。土づくりを行い、花壇には灌水設備を設け、イメージ図に合う植物を植え、ついに2013年、「隅田公園ウェルカムガーデン」が完成しました。
メンバーが公園の桜でつくった手作りの掲示板には、みんなで考えた花壇のイメージ図が掲示されています。裸地だった公園の入口が、来園者を喜ばせる素敵な花壇になりました!
■無理なく参加できるから、遠方のメンバーも活動を継続できる!
隅田公園さくらパートナーシップのメンバーは、公園の近くに住んでいる方ばかりではありません。 茨城、千葉、埼玉など、遠方のメンバーも所属しています。 みなさんは、過去には隅田公園近くに住んでいた時期があったそうですが、転勤などで遠方に引っ越してしまったそうです。片道2時間かけて活動に参加していたメンバーは、「活動日が月に一度だから、無理なく参加できるし、毎月の楽しみにもなっています。」と話してくれました。遠くに住んでいても活動を続けたくなる秘密は、無理のない活動日数とメンバーの温かさなのだそうです。
■今後の活動紹介
隅田公園さくらパートナーシップは、毎月第2土曜日に隅田公園で活動しています。桜の保全に興味のある方はぜひ参加してみてください。 今後の活動についての詳細はこちら
※『隅田公園さくらパートナーシップ』は2011~2013年度「東京の緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。助成金は、「公園入口緑化プロジェクト」に使用され、隅田公園ウェルカムガーデンの設置に役立てられました。