里山ならではのイベントが魅力!奥多摩の里山再生活動
自然豊かな奥多摩で、平成16年に始まった植樹活動が今年も行われました。JR青梅線鳩ノ巣駅から徒歩10分ほどの場所にある「西川花の里」。川を流れる水の音と、木々が揺れる音が心地よいこの場所は、「西川花の里づくりの会」によって手入れされています。町有地と民有地の両方を含んだこの場所の手入れは、奥多摩町や地主さんと協力して行われています。
■毎回100人近くが参加!年に2回の植樹イベント
現在、「西川花の里づくりの会」のメンバーは20名程。多くのメンバーは、西川花の里の近くに住んでいるそうです。メンバーは月に一度集まって、下草刈りなど里山の手入れをしています。 西川花の里では、毎年春と秋の2回、植樹イベントを開催しています。植樹イベントは、西川花の里づくりの会とCSRを促進する市民の会が共催で行っています。今回は、2014年秋に行われた「記念植樹と紅葉交流会」に参加してきました。
当日は、鳩ノ巣駅に集合。80名の参加者が集まりました。都心から来ている方も多く、「毎回楽しみにしているんです!」という親子もいらっしゃいました。美しい奥多摩の紅葉を眺めながら、みんなで西川花の里に移動します。
主催2団体の代表からの趣旨説明の後、早速植樹スタートです!この日用意されたのは、3種類のツツジの木。大人も子供も一生懸命木を植え、自分が植えた木にはネームプレートを付けます。実はこのプレート、西川花の里づくりの会代表の小林さんの手書き!ぬくもりを感じる素敵なプレートです。約1時間で、西川花の里に新しい木々が150本植樹されました。
(左)西川花の里づくりの会代表 小林さん
植樹の後は里山でランチタイム♪地域の方々が、山で採れたきのこを使った特製きのこ汁をふるまってくれました。これが絶品!温かいきのこ汁に、参加者の会話も弾みます。30代の若い夫婦は、「ツーリングでたまたまここを通った時、西川花の里づくりの会の小林さんに呼び止められてこのイベントを知りました。毎日仕事でのパソコン作業に疲れていたけど、このイベントを楽しみに乗り切ってきました!奥多摩は本当にいいところ!!」とイベントを満喫している様子。子ども達も楽しそうにかけ回っていました。都心の方に奥多摩の自然の良さを感じてもらえる、とても素敵なイベントでした。
■里山交流の拠点へ
西川花の里づくりの会代表の小林さんは、植樹イベントの一番の目的は、都心の人が奥多摩に来るきっかけをつくり、奥多摩で暮らす人々と接する機会をつくることだと言います。地域の人の温かさに触れ、自然の美しさに触れる。多くの人にそんな経験をしてもらい、自然を大切にする心が育てばうれしい、とおっしゃっていました。西川花の里は、里山交流の拠点になろうとしています。
イベントに参加された方の中には、リピーターも増えているとのこと。西川花の里づくりの会の植樹イベントを通して、自然の素晴らしさが多くの方々に伝わっています。
※『西川花の里づくりの会』は2011~2013年度「東京の緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。
助成金は、西川花の里の保全活動に役立てられました。