老若男女がレンジャーズとして出動中!週末朝だけボランティア
週末の午前中に3時間だけ活動する『レンジャーズ』の存在を知っていますか?
認定NPO法人自然環境復元協会が行う「レンジャーズプロジェクト」は、身近な自然の保全活動を行っている団体へ、週末の午前中限定でお手伝いに行くボランティア活動です。ボランティア活動を始める際には、レンジャーズとして登録を行い、事務局から送られてくる出動要請メールの内容を見て、自分が参加したい活動に参加します。 2010年からスタートしたプロジェクトは、5年間でレンジャーズ登録者数1700人以上と大人気!レンジャーズとして登録しているメンバーの年齢は多様ですが、20代の登録者が半数を占めているところが特徴的です。
■参加したい人と参加してほしい人のギャップを埋めてマッチング!
環境保全活動の現場では、人手不足が度々問題になります。メンバーが固定化し、高齢化していく団体が増える一方、環境に興味があってもなかなかボランティアへの一歩を踏み出せない若年層も存在するミスマッチな状況。レンジャーズプロジェクトは、このミスマッチを解消し、参加したい人と参加してほしい団体のマッチングを成功させました!
保全団体だけでは手がまわらない事務作業、例えば、ボランティアの募集や参加者への連絡、当日の案内等は、レンジャーズプロジェクトの事務局が代行します。一方で、若年層が参加しやすくするために、都合の良い日に都合の良い場所に単発で参加できる仕組みをつくり、初心者向けの作業説明を行うなど様々な工夫をしています。レンジャーズの活動に一度参加してみると、環境保全活動の良さが伝わり、その後も継続してくれる参加者が多いのだとか。今回は、東京都内で活動するトーキョーレンジャーズの活動に参加してきました。
■人気の秘密はライフスタイルに合わせた活動ができること!
この日は、杉並区の柏の宮公園で落ち葉かきのボランティアです。柏の宮公園では、「柏の宮公園自然の会」というボランティアの皆さんが園内の自然を守っています。水辺や田んぼなど多様なエリアがある公園内では、約70名のボランティアが植生調査やイベント企画など幅広く活躍しています。
しかし、広大な敷地の環境を守っていくためには、多くの人手が欲しい時があります。そんなとき活躍するのがレンジャーズ!レンジャーズは、月に一度程度公園のボランティアに訪れます。
レンジャーズは近くの駅に集合し、全員で徒歩5分ほどの公園に向かいます。公園に着いたらメンバーどうし自己紹介。近くに住んでいる方もいれば、埼玉や千葉などの遠方からの参加者も集まり、この日は総勢20名で活動スタート!公園ボランティアの皆さんに教わりながら、公園内にある落ち葉を集めます。積もった落ち葉を取り除くことで、春に野草が芽をだせる環境が整います。熊手の上手な使い方や、袋に落ち葉を詰める時のポイントなど、一つ一つの作業に学びがいっぱいです。実は、レンジャーズの活動に初めて参加する方の8割は、緑化活動の経験がないそうです。レンジャーズの活動は、それぞれの参加者が都合のいい日に好きな場所を選んで参加できるため、忙しい社会人にとっては参加のハードルが低く、これまで保全活動に参加できていなかった方々も参加しやすいのだとか。
この日は、みんなでワイワイと落ち葉かきをして、気がつけば20袋もの落ち葉が集まっていました。 レンジャーズの活動内容は毎回異なり、種まき、下草刈り、腐葉土づく、田植えなど多岐にわたります。活動の多様さも、レンジャーズプロジェクトの魅力です。
レンジャーズプロジェクトは、ライフスタイルに合わせた新しい保全活動のあり方を示しています。
登録者が増え続けるレンジャーズプロジェクトの今後の発展が楽しみです!
登録方法等詳細についてはこちら
http://rangersproject.jp/
※『認定NPO法人自然環境復元協会』は2011~2013年度「東京の緑を守ろうプロジェクト」の助成団体です。
助成金は、トーキョーレンジャーズプロジェクトに役立てられました。