「東京の緑を守ろうプロジェクト助成 東京の緑の団体・大集合!報告&交流会」
開催しました。
「東京の緑を守ろうプロジェクト助成 東京の緑の団体・大集合!報告&交流会」開催しました。 当日は、19団体、38名の方々にご参加いただき、報告と交流を楽しんでいただきました。
■■プロジェクト
1. オープニング
2. 緑を守る活動紹介(順不同) <報告団体> 小島 圭二氏(カニ山の会) 和田 さつき氏(NPO法人里山プロジェクトみなみ) 中山 光雄氏(三輪みどりの会) 赤羽 誠氏(長池里山クラブ) 大坪 義明氏(NPO法人世田谷グリーンソサエティ)
3. ゲストトーク「緑いっぱいのまちづくり」 <ゲスト> 池邊このみ氏(千葉大学大学院教授/東京の緑を守る将来会議アドバイザー)
4. 助成金報告のポイント解説 <講師> 小野弘人氏( 一般財団法人 セブン-イレブン記念財団 「東京の緑を守ろうプロジェクト助成」担当者)
5. 交流タイム
■■開催報告
○緑を守る活動紹介
「東京の緑を守ろうプロジェクト助成」を受けた5団体に活動内容や日頃の活動の様子を発表して頂きました。地道に地域の方々とのネットワークを築いた事例や、試行錯誤の中で里山の管理システムをつくりあげた事例など、どれも聞きごたえのあるお話ばかりでした。
・小島 圭二氏(カニ山の会)
市民による雑木林再生活動として、竹ポットを作り、ドングリの植付けを行い、植樹をするといった活動を行った。また、管理放棄された雑木林の下草刈りなどの管理を行い、今ではキンランやヤマユリが見られるようになった。
調布市内の国分寺崖線で保全活動が行われている緑地をスタンプラリー形式で回るイベントを複数の活動団体と開催。市民への普及啓発だけではなく、活動団体の相互の連携と調布市との協働を促進することができた。
・和田 さつき氏(NPO法人里山プロジェクトみなみ)
活動している畑に山から採ってきたドングリを植付け、活動地近くの開発によってできる新たな街に移植するためのポット苗を作った。また、ヤマツツジ・ヤマアジサイ・クロモジ・ハナイカダなど10種類を挿し木で増やした。今では移植した木も根付き、花を付けるようになった。新しくできる街には、設計の段階で意見を取り入れてもらい、入り口近くに市民が集える建物ができる予定。
・中山 光雄氏(三輪みどりの会)
活動地域は、三輪緑地と三谷緑地の市から委託されている土地と地主から借りている土地の計50ha以上である。里山景観の維持を目的に、冬には雑木林の管理を行い、春からは田んぼの管理作業を行っている。その他に小学校や市民大学講座のサポート活動も行っている。
・赤羽 誠氏(長池里山クラブ)
スタッフ会員が中心となってクラブを運営している。年間通して、田んぼの管理や畑での作物の栽培を行い、収穫した物を使って収穫祭を実施し、自然の恵みを感じる活動を行っている。雑木林を16区画に分け、毎年区画を変えて萌芽更新を進めている。雑木林の落葉は畑の肥料として使い、伐採した木は炭焼きの材料に使用するという里山循環ができている。
・大坪 義明氏(NPO法人世田谷グリーンソサエティ)
千歳烏山の団地内で緑化活動を行っている。広場のコンテナ緑化やガーデン教室を開催している。広場では、カフェや祭りが開催されており、会場の雰囲気作りにも役立っていると感じている。
団地内にある活用されていなかった菜園を周囲の住民と共同で管理し、賑わいのある菜園に生まれ変わった。団地内歩道では街路樹の足元にある低木が枯れ、雑草が生い茂っていたため、花壇化を提案・実施した。
★ゲストトーク
「緑いっぱいのまちづくり」 [池邉 このみ氏(千葉大学大学院教授)]
”東京の緑を守る将来会議アドバイザー”であり、千葉大学大学院教授の池邉このみ先生から、発表団体への激励とともに、緑のまちづくり活動をめぐる、これからの展望を、国内外の豊富な事例とともにお話して頂きました。
○助成金報告のポイント解説 [小野 弘人氏(セブン‐イレブン記念財団)]
「東京の緑を守ろうプロジェクト助成」の担当者である小野弘人氏からは“助成金報告のポイント”を領収書の扱い方や活動写真の撮り方など細かい内容でわかりやすく解説して頂きました。
参加者の方にはグループに分かれて頂き、各団体の“自慢したい所”と“ちょっと困っていること”を話しながら、団体同士の交流の場を設けました。どのグループも話が盛り上がり、時間が足りないほどでした。
話してみると、どの団体も同じような課題を抱えていたり、「うちではこうやってるよ。」と取組を紹介しあったり、貴重な交流の時間を持つことができました。